【乗車記】南海高野線 特別列車「天空」(橋本→極楽橋)

2020年1月6日鉄道

極楽橋駅にて、特別列車「天空」乗車記念撮影

元日早々、和歌山が誇る世界遺産「高野山」に向かう際に、南海高野線の特別列車「天空」を利用したので、このことについて簡単に書くこととしたい。

 

列車概要

橋本駅の留置線に滞泊中の「天空」(南海2200系と南海2000系)

南海高野線のうち橋本駅と極楽橋駅とを結んでいる、観光型の「特別列車」である。途中の停車駅は学文路駅と九度山駅。

予約制の指定席車両2両と、予約不要で乗車できる自由席車両2両を連結した構成になっている。

運行本数は、3月から11月までの土日祝が3往復分、それ以外の運行日は2往復分となっている(運行しない日もあるので事前確認は必須)。また、ダイヤは平日と土日祝とで異なっているので、要注意。

特急「こうや」と同じく、極楽橋駅と高野山駅とを結ぶケーブルカーの接続を考慮したダイヤとなっている。とは言え、あまり急ぐ心配はないのでご安心を。

指定席用の車両の種別幕はもちろん、自由席用の車両の方向幕にも、以下の通り、専用のものが存在している。

 

指定席について

橋本駅の「天空」指定席券引換所

指定席は、原則として、専用のフリーダイヤルへの電話による事前予約制。インターネット予約等は一切やっていないので注意すること(空席確認は可能である)。

電話予約が完了した時点で予約番号が伝えられる。乗車当日、橋本駅または高野山駅でその番号および予約者名を係員に伝えると、指定席券が発行される。席数に空きがある場合のみ、当日券が販売されるようになっている。なお、極楽橋駅では指定席券の発行、販売は行っていない。

座席の事前指定は不可能で、指定席券が発行された時点で初めて自分の座席の場所が分かるようになっている。おそらく家族連れや団体客のために、あえてこういうシステムをとっているものと思われる。

最後に、指定席券は、当日、現金での引き渡しとなる。クレジットカードや電子マネーは現時点では使えない。お金の持ち合わせはしっかりとしておくように。

実際に引き渡される「天空」の座席指定券

 

指定席車両の座席

特別列車「天空」指定席の車内の様子(橋本駅にて)

指定席車両の座席は、4人座りのボックス席が6つほど用意されている他、極楽橋駅に向かって右側(橋本駅に向かって左側)の方向に席が多数並ぶ、という配置になっている。また、極楽橋駅方面の運転席の後ろには、運転先の様子を楽しめるよう、パノラマ席が6席用意されている。

座高は全体的にやや低めに抑えられており、ゆったりとくつろぎながら車窓の風景を楽しめるようになっている。

なお、車両にトイレは設置されていないので、用便は事前に済ませておくこと。

 

ギャラリー

 

乗車した感想

極楽橋駅に停車している「天空」と「こうや」

橋本駅(正確には高野下駅)から極楽橋駅までは、高野山を上ってゆく形となっている。また、高野線自体が単線ということもあってか、ゆっくりめのスピードで進んでゆく。

景色はなかなか良い感じで、高野山に生い茂っている森林一帯を眺望できるのが良い。極楽橋駅へと進んでゆくにつれて民家も少なくなり、より長閑になってゆく。

また、カーブが多いことから、レールと車輪との軋みがよく聞こえてくる。登山鉄道ならではの面白さを堪能できるし、山を駆け上がっている感覚も味わえることは間違いない。

今回は停車しなかったが、高野下駅には古いレール等が展示されているということだそうなので(その旨の案内は車内放送で行われる)、いつか立ち寄ってみたいものだ。

 

高野山に登る前の楽しみとしても、高野山からの帰りに堪能してみるのも、どちらでも良いと思う。予約こそ少々面倒ではあるものの、観光列車の割に料金が安く済むのは良い。次の観光時にも、ぜひ利用してみたいところだ。